その方は先週の日曜日、杖をつき、奥さんに付き添われて来院されました。
手技を切り替えてっていうか開業以来一番の重症患者です。
初診だったので、問診をしましたが、途中でアブラ汗たらたら・・・つらそうです。
(これは、覚悟を決めて治療せねば)
聞くと、「立っているのが一番きついが、座ってるのもきつい」との事。
問診を、途中でやめ、早速、施術へ。
「こちらにどうぞ」
すると、その方は、はいはいをしてベッドまで来られたのです。
(カイロベッドは取り除いて、畳の上にソフトジョイントマットを6×8枚つなげて広々ベッドにしてます。)
四つん這いなので、そのまま原○法を行いました。
反省点1.この時あまりにもつらそうなので、椅子を胸元に入れました。
「大丈夫ですか?」との問いに、
「えぇ、大丈夫です」
今、思えば、この椅子を入れたのが無理な体勢になり、少し痛みを我慢されてたのかなぁと思います。
結果・・・改善されませんでした
椅子に座るのも痛そう。まして立つ事は全く出来ない状態です。あぶら汗も更にタラタラ。私は冷や汗がじわーっ
「どうしようか。今日は日曜で村松先生も休みだし・・・」
いっそ以前の手技をやろうかと思いましたが、
「一番楽な体勢は何ですか?」と聞いてみました。
「寝てる姿勢が楽です」
反省点2.重症患者ほど、楽な姿勢での施術を
そのまま「1の型」を行い、原○法の姿勢をとって貰いました。(今度は椅子なしです)
「さっきより楽です。痛みも無いです。」
やはり、さっきは我慢されてたんです。そのまま原○法を行いました。
「では、立ってみてください」
恐る恐る、ゆっくりではありますが、立ち上がられました。
「痛みはどうでしたか?」
「無かったです」
この方は、急に動かすのが怖いのでしょう。まだ、動作はゆっくりです。
でも、立つ事が出来たんです
「よ・か・っ・た・ですね〜」(私にとっても、良かったぁ)
患者さんはこの事も確認はされてます。
その後部屋を歩いてもらいましたが、大丈夫そうです。
そして、ここからが反省点3.ですが・・・
「明日もまた来て下さいね」
「明日は仕事なので・・・」
「7時まで開けてますので」
「わかりました・・・」
その後一週間立ちますが、まだ、来られません。
私の腕が悪かったのか?他の所に行かれたのか?はたまた、良くなったのか?
私にはわかる術もありません。
もっと強く「明日来て下さい!」というべきでした。
患者さんの状態もわかるし、何より自分が安心します。
もっと患者さんのためを思えば、押しの一言が大事でした。
でも立つのが辛かったのが、立てるようになったのは、事実なんです
今回の教訓。
1.痛みや不快感の、確実な確認。
2.重症患者程、楽な姿勢での施術。
3.患者さんの為なので、予約を入れてもらう説明力。
まだまだ、修行が足りないって感じですが、気を引き締めなおして頑張らねばと思った症例でした
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先生がおっしゃるように、まず相手が第一です。状態が第一となります。
検査問診、その他を無視してでも、最優先で相手が痛みの無い楽な姿勢が何よりも最優先です。
問診の途中でこれにお気付きになったことが良かったと思います。
(できれば、治療所に来て直ぐに楽な姿勢を聞くことが第一でしたね。)
治療後はあまりに簡単に楽になってしまうので、相手もわからないことがあります。
この場合は毅然とした態度で、「楽になったでしょう!」
と、胸を張っていえばよいと思います。
次回の予約については、
先生が「来て下さい。」
という気持ちより、言葉は丁寧でも、
来るのは患者自身のため。
という心構えが大切だと思います。
”自分のためなのだから、来なさい!”
くらいの気構えでよいと思います。
ことばであれば、
”いついつ治療にどうぞ。”
と、はっきりいえばよいと思います。
それで来る来ないは、全く相手の都合です。
がっかりする必要も無いし、先生が心配する必要は全くありません。
(心情はわかりますが・・・)
予約に来る、来ないは先生のせいではありませんから、やるべきことをやったのであれば、なんら問題ありません。
これは大切なことですので、ちょっと長くコメントさせていただきました。
■その後一週間立ちますが、まだ、来られません。
私の腕が悪かったのか?他の所に行かれたのか?はたまた、良くなったのか?
私にはわかる術もありません。
先生の治療で、投稿されたような激痛のぎっくり腰が、たった一回の治療で最初の状態より、楽になっているのです。
この事実をこれらの前に自分自身を褒めるべきです。
そして、その場にはタツミ先生しかいないのです。
現場では誰も助けてくれません。
その場で先生がこの症状に対し、最善の治療をして、結果を出したのです。
同じ状態で同じことをすることは誰も出来ないのです。
現場ではタツミ先生がNO,1の回復指導者なのです。誰とも比較は出来ないのです。
この事実をまず、感動し、すごいことだと思わないと、患者が何故予約を取らないのか?自分の治療が悪かったのではないか?
と、無駄な推測をすることになります。
反省することはとても良いことです。
今後に生きてきますから、1回1回の治療で、色々と改善点などを上げる必要はあると思います。
しかし、それよりまして結果が出ているのですから、このことに対して喜び、自信を持つことが先決です。
悪くなっているのでは?
と考えるよりも、
”必ず良くなっているはずだ!”
という信念を持つ必要があると思います。
不思議だと思うでしょうけど、ここが大切です。
実際、悪くなっているのではと思うより、絶対良くなっている。
と思うほうが何倍も回復を早めます。
都合の良いように考える、ということとは違います。
また機会を見てお話しします。
お陰で自分も勉強させていただきました。
自分も信念をもって治療をしていきたいと思います。
ありがとうございました。
以前電話でも話ましたが、この症例は反省点を考えるよりも自慢すべき症例です。
ベットまでハイハイしていた人が治療後に歩いたという事はタツミ先生の治療は正しかった証拠だと思います。
歩けない人が歩いた。しかも1回の施術で。
すごい事だと思います。
施術の流れ。
回復への流れ。
痛みや不調箇所が複合的になってる場合、どこから治っていけば治癒に向かうのか。
治療効果がそんなに出なかった場合、それらがある程度はっきりしていないと、とても不安だし、またその施術法が効かないのでは?と思ってしまうのです。
施術をして「痛みが取れたでしょう?楽になったでしょう?」そう聞かれるのは、ときに患者にとって苦痛なときがあります。
とくに原因がはっきりせず、気持ち程度しか良くなってないときがそうです。
痛みが取れたからすごい・・この考えはボクから見れば納得いくものではありません。痛み・不調の根本原因を探してあげて、はじめて安心感が出てくるのです。
(なぜ痛みが取れたのか?どこが悪かったのか?これからどのように回復していくのか?)
そして、その原因にはさまざまな要因があると思います。そこにメスを入れ、現象を起こしてる可能性をわかる範囲でも教えてあげることが、とても大事なことだと思います。
そこまでいきつくにはかなりの勉強をしなくてはならないでしょうが、いずれは田舎先生にいろ、みなさんにしろ、総合力で治癒させる治療家になってほしいので、こういうことを書かせてもらいました。
*思ってることを伝えるのはむずかしいっすねぇ。途中でわけわからなくなりましたよ(笑)どなたかの反論や指摘、よろしく待っております。。
回復指導を受ける側の方にこの事を説明するのはコメント欄では限界があります野で控えさせていただきます。
何れ九州地方でデモンストレーションのようなものが開催された時にでも、ご説明しましょう。
私たちの団体は、その為の啓蒙活動をしています。
その時は参加されてみてください。m(__)m
その時は宜しくお願い致します。